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ホルモン治療と『私』〜自分を理解してあげるということ〜



「気の持ちようだよ」


「慣れるしかないよ」


「みんな頑張ってるから」


そんな言葉を聞くたびに、私は少しずつ、自分の感覚を疑うようになっていました。



ホルモン治療を受けている間、私の心と身体は、確かに変化していました。



・体重の増加。


・鏡を見るたびに感じる、女性らしさが遠のいていく感覚。


・以前の自分とは違う輪郭。


それが、とても苦しかった。



一人になって初めて、感情が溢れてしまう夜も何度もありました。

それでも、誰にも気づかれないように過ごしました。



でも当時の私は、それが薬の影響かもしれないとは思えていませんでした。


・感情をうまくコントロールできない。


・イライラする。


・落ち込む。


そのたびに、


「自分の性格が悪くなったのかもしれない」


と思っていました。



あの時の私は、自分を責める前に「薬の影響」という視点を持てていませんでした。

けれど後から振り返ると、あの変化には、治療や薬の影響も重なっていたのだな、と思います。



医師に相談したとき、返ってきたのは、


「うまく付き合っていくしかないね」


という言葉でした。



もちろん、間違った言葉ではないのかもしれません。

でも当時の私には、その一言がとても遠く感じました。



だから私は、自分で調べ始めました。


必死に情報を探して、


他の治療法について読み、


「治療を変えたい」と、自分で選びました。



あのとき初めて、

「幸せになりたいと思うなら、自分で動かなければ何も変わらない」

ということを深く実感しました。


そして自分の勘、違和感を信じること。



ただ耐えるだけではなく、


どうしたら今より少し楽になれるのか。


どうしたら自分らしく生きられるのか。


その方法を、自分で考えること。



他にも、


・苦しみを理解してくれない人と距離を置くこと。


・自分を傷つける場所から離れること。


・必要な情報を、自分で探しにいくこと。



そうやって少しずつ、自分を守る方法を覚えていった気がします。


これは、少し前までの私の話です。



ホルモン治療を始めてから、「前の自分じゃない」と感じている人へ。



「自分の性格が悪くなった」と思っていても、その変化には、

治療や薬の影響が重なっていることもあります。


私は、そのことに気づけたとき、自分を責めることをやめました。



あなたが苦しいと感じていることには、ちゃんと理由がある。



そして、その理由を一つずつ紐解いていくことで、今より少し、

自分が生きやすくなる方法を見つけられることがある。



自分を理解することが、前に進む力につながる。



そして今は、言葉にならない感情を抱えている人に少しでも寄り添いながら、

その苦しさを、全部自分のせいにしなくていいことを伝えられる人でありたいと

思っています。


「心の通訳」でありたいなと、思っています。



SHOKOLATE(ショコレート)




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