ホルモン治療と『私』〜自分を理解してあげるということ〜
- SHOKOLATE

- 5月25日
- 読了時間: 3分

「気の持ちようだよ」
「慣れるしかないよ」
「みんな頑張ってるから」
そんな言葉を聞くたびに、私は少しずつ、自分の感覚を疑うようになっていました。
ホルモン治療を受けている間、私の心と身体は、確かに変化していました。
・体重の増加。
・鏡を見るたびに感じる、女性らしさが遠のいていく感覚。
・以前の自分とは違う輪郭。
それが、とても苦しかった。
一人になって初めて、感情が溢れてしまう夜も何度もありました。
それでも、誰にも気づかれないように過ごしました。
でも当時の私は、それが薬の影響かもしれないとは思えていませんでした。
・感情をうまくコントロールできない。
・イライラする。
・落ち込む。
そのたびに、
「自分の性格が悪くなったのかもしれない」
と思っていました。
あの時の私は、自分を責める前に「薬の影響」という視点を持てていませんでした。
けれど後から振り返ると、あの変化には、治療や薬の影響も重なっていたのだな、と思います。
医師に相談したとき、返ってきたのは、
「うまく付き合っていくしかないね」
という言葉でした。
もちろん、間違った言葉ではないのかもしれません。
でも当時の私には、その一言がとても遠く感じました。
だから私は、自分で調べ始めました。
必死に情報を探して、
他の治療法について読み、
「治療を変えたい」と、自分で選びました。
あのとき初めて、
「幸せになりたいと思うなら、自分で動かなければ何も変わらない」
ということを深く実感しました。
そして自分の勘、違和感を信じること。
ただ耐えるだけではなく、
どうしたら今より少し楽になれるのか。
どうしたら自分らしく生きられるのか。
その方法を、自分で考えること。
他にも、
・苦しみを理解してくれない人と距離を置くこと。
・自分を傷つける場所から離れること。
・必要な情報を、自分で探しにいくこと。
そうやって少しずつ、自分を守る方法を覚えていった気がします。
これは、少し前までの私の話です。
ホルモン治療を始めてから、「前の自分じゃない」と感じている人へ。
「自分の性格が悪くなった」と思っていても、その変化には、
治療や薬の影響が重なっていることもあります。
私は、そのことに気づけたとき、自分を責めることをやめました。
あなたが苦しいと感じていることには、ちゃんと理由がある。
そして、その理由を一つずつ紐解いていくことで、今より少し、
自分が生きやすくなる方法を見つけられることがある。
自分を理解することが、前に進む力につながる。
そして今は、言葉にならない感情を抱えている人に少しでも寄り添いながら、
その苦しさを、全部自分のせいにしなくていいことを伝えられる人でありたいと
思っています。
「心の通訳」でありたいなと、思っています。
ー SHOKOLATE(ショコレート)
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